ガスクロマトグラフィーによる血液中亜硝酸の定量
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概要
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血液中の亜硝酸塩の簡便で,精度の良好な定量法について検討した.それは亜硝酸とヒドララジンを酸性下で60℃,5分間反応させることによりテトラゾロフタラジンを生成させ,トルエンで抽出後,3 % OV-225カラムを使用し,電子捕模型検出器付きガスクロマトグラフィー(ECD-GC)により測定した.この結果,亜硝酸性窒素として(0.15〜3.0)μg/mlで直線性を有し,ヒトプラズマを用いた添加回収実験の平均は,亜硝酸性窒素量0.05μg,0.1μg及び0.5μg添加でそれぞれ91.0%,96.8%及び96.5%で変動係数はいずれも5%以内であった.本法の検出限界は0.3 ppbである.血液中の妨害物はアルミナカラムの使用で除去され,又,テトラゾロフタラジン生成にFe^<2+>,S^<2->及びSO_3^<2->などのイオンの外は影響されない.本法は血液中亜硝酸の定量に十分応用できる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-05-05
著者
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