蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによる河川水及び地下水中のメコプロップの定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
除草剤メコプロッブ(MCPP)の高感度かつ精度の良い測定方法について検討した.MCPPと4-プロモメチル-6,7-ジメトキシクマリンとを, 1,4,7,10,13,16-ヘキサオキサシクロオクタデカンの存在下で70℃, 10分間反応させたところ.励起極大波長346nm, 蛍光極大波長434nmを有する生成物が得られた.生成物をKaseisorb LC-ODS-300-5カラムを使用した蛍光検出器付きHPLCで測定した結果, MCPPの0.1〜2.0μgが定量可能となり, 良好な再現性を得た.本法を, 河川水にMCPPを0.1〜2.0μg添加した回収実験に適用したところ, 平均回収率は90.0〜94.5%と良好な結果を得, 各添加量のRSDは6%以内であり, 検出限界は0.3ppbであった.又応用として, 河川水及び地下水のそれぞれ20試料についてMCPP測定したところ, いずれも不検出であった.本法を利用すれば河川水及び地下水中の微量のMCPPを簡単に測定かでき, 実用的な方法であることが明らかにされた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-06-05
著者
関連論文
- 加工モデル実験によるコメ内在性DNAが検出されなかったビーフンに関する一考察
- チアベンダゾ-ルとその1-アルキル誘導体数種の防カビ効果に関する比較
- ガスクロマトグラフィーによる母乳及び血液中の亜硝酸塩,硝酸塩の定量
- ガスクロマトグラフィーによる血液中亜硝酸の定量
- ガスクロマトグラフィーによるフリルフラマイドの定量法について
- 暗反応条件下でのペルオキシアセチル硝酸(PAN)の熱分解による一酸化窒素およびプロペンの酸化促進に対する温度の影響 -シミュレーションによる検討
- 水道水中の変異原物質の性質について
- 埼玉県内の飲料水の変異原性測定及び塩素処理副生成物の分析
- 杜仲, 黄耆の培養細胞に対する染色体異常誘発能と杜仲のAmes変異原性画分の性質
- 医薬品中の低沸点有機ハロゲン化合物の測定
- 生薬水抽出物の突然変異原性とQuercetinの寄与
- 蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによる河川水及び地下水中のメコプロップの定量
- ガスクロマトグラフィ-による食品中亜硝酸,硝酸イオンの同時定量
- ヒドララジンを用いた食品中亜硝酸イオンのガスクロマトグラフィ-による定量法
- 埼玉県におけるアレルギー性疾患の有症率と関連因子
- LC-MS/MSによる農産物中のヒドラメチルノンの分析
- LC-MS/MSを用いた畜水産食品中のイミドカルブの分析
- 安定同位体(15N)の亜硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム投与によるマウス体内の硝酸塩の運命
- 安定同位体(15N)の亜硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム投与によるマウス体内の亜硝酸塩の運命
- 亜硝酸塩,硝酸塩のマウス体内の分布
- 大容量注入GC-MSを用いた畜水産食品中の残留農薬一斉分析法の開発と妥当性評価
- 直接溶媒抽出とGPCによる放射線照射された食肉,チーズおよびサーモン中の2-アルキルブタノン類の迅速分析法