呼吸・循環生理に基づいた救急蘇生教育の試み : 学校と家庭が連携した普及活動

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概要

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自動体外式除細動器(AED)が千葉市内全ての中学校に設置されるなど,市民へ応急手当を普及させる必要性が高まってきている。また,新学習指導要領でも保健分野の学習内容に心肺蘇生法が取り上げられ,AEDを扱うことが可能となった。ただし,心室細動など呼吸・循環生理の基本を理解させた上で使用方法を学ぶことが望ましい。そこで,本実践では総合的な学習の中で,生徒に呼吸・循環生理について正しい知識と心肺蘇生法を身につけさせる教育法を検討した。さらに,家庭や小学校と連携して心肺蘇生法を普及する活動を行った。この結果,「教わる→教える」という学習サイクルによって,学習内容の定着を図ることができた。また,生徒は社会に貢献する活動ができたという満足感が得られるなど,道徳的価値が高い学習活動となった。本実践は,学校と家庭が連携して心肺蘇生法の普及を図る活動としてひとつのモデルとなるであろう。

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