大阪府下某市内中学生の食を中心とした生活実態
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概要
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本調査研究は大阪府寝屋川市内中学生を対象に,最近の食生活を中心とした生活実態の一端をさぐり,その特徴や問題点を見出し,その改善に資することを目的として行ったものである。その結果,発育途上にある青少年として無視できない幾つかの問題点が浮き彫りにされ,それらのうち特に保健指導すべき重要な事項について考察を加えた。調査結果を要約すると次の如くである。1)偏食傾向があると答えたものは各学年男女共過半数を占めているが,女子の方にその傾向が強い。2)偏食傾向と間食の摂取状況との関係を見ると,偏食する者程,間食する者が多い傾向が見られた。3)朝食の欠食傾向は男女共学年が進むに従い増加傾向にあり,その改善のための保健指導の徹底が痛感される。4)朝食の欠食は寝つきの良し悪し,殊に朝覚醒時の気分と関係が深く,朝食を規則的に摂る群と摂らない群との間に明らかな有意差が認められた。5)日常の運動量は男女共学年の進行と共に明らかに減少しており,特に女子においてその傾向が強い。6)日常運動を殆ど行っていない者程,偏食傾向が強く女子の方に特にその傾向が強いことが認められた。This study was carried out firstly to know an actual state of eating-life of junior high school pupils, and secondly to get some way which may contribute for improvement of their eating-life. The examination was based on the questionnaires obtained from 1,224 pupils of 2 classes of each year which were randomly chosen from some junior high schools of Neyagawa city, Osaka prefecture in December of 1977. The main results were as follows: 1. More than half of the pupils at each year answered to have a tendency of unbalanced diet. This was more frequently found in female than in male. 2. A group of pupils who used to have unbalanced diet showed more frequently a habit of eating between meals than in a group of those who used to have balanced diet. 3. Increase of the number of pupils who went to school without having breakfast was noted as their years advanced. 4. Many pupils who had no breakfast were accompanied with some difficulty to get good sleep at night and indisposition at the time of wake-up in the morning. 5. The pupils who had unbalanced diet showed the more decreased tendency in frequency and amount of their daily physical exercises as the years advanced. This was more clear in female than in male.
- 大阪教育大学の論文
- 1980-11-13
著者
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