最近の新聞記事にみるいわゆる著名人の死亡構造について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本調査研究は,最近(昭和56年)1年間に死亡したいわゆる著名人の中で,新聞(全国版)の死亡欄などに掲載された人たちの死亡構造の特徴を,同年齢層の日本人全体のそれとの比較において種々の側面から分析し考察を加えたものである。全般的にみた場合,著名人男性と日本人男性の死亡割合曲線は55才以上ではほとんどオーバーラップし,ともに75~79才に最大ピークが認められた。従って55才以上の全構成員同志の比較では両群間に差は認められなかった。ところが,さらに著名人については,55才以上の男性のみについて,大学教官,会社・団体等の役員および医療関係従事者(主に著名な医師)など各種職業を特に取り上げ,心疾患,悪性新生物,脳血管疾患および肝疾患などによる死亡状況を分析したものを,同年齢階級の一般日本人男性のそれと比較したところ,両群間には,良きにつけ,悪しきにつけ看過しえないかなり異った相が認められた。The purpose of this study is to analyze the necrological features of prominent persons who died for the recent one year(1981)appearing in death notices of newspapers(national edition)and to compare them with those of ordinary Japanese of the same age bracket.Generally,the proportion of death(PD)curves of both groups above 55 years of age are almost overlapped each other,and the maximum peak of them exists at the age from 75 to 79 years.Accordingly,no difference of PD was observed between both groups in the mass above 55 years of age.However,for males above 55 years of age in the group of prominent persons,an occupational factor(university instructor,company executive,organization high official and renowned doctor)was especially included in the analysis to examine the relation between death(by heart diseases,malignant neo-plasms,cerebrovascular diseases and hepatic diseases)and occupation in comparison with ordinary males of the same age bracket.In this case,considerable differences that can not be pretermitted existed in the PD by cause and age group between the prominent and the ordinary.
- 大阪教育大学の論文
- 1984-12-31
著者
関連論文
- 異常温度下における生体反応に関する実験的研究(I)
- 青年期における健康問題に関する調査研究(III) : 昼・夜間部学生についての比較(1)
- 青年期における健康問題に関する調査研究(I) : 体位,体型および食生活の実態について
- AIDSについての学生の知的理解と関心度に関する調査研究
- 担癌宿主の栄養学的研究(II) : 脂質代謝異常に関する二三の知見
- 文部・厚生両省による幼児・児童・生徒の体位計測値についての比較検討
- 「ファミコン」などのテレビゲーム遊びの実態と保健上の問題点
- 環境教育と学校保健
- 校内教育相談室兼適応準備室における登校拒否生徒への指導・援助に関する研究 : 一中学校の実践に基づいた援助の基本的形式
- 思春期における自我同一性発達に関する調査研究
- 担癌宿主の栄養学的研究(1) : 血清脂質濃度の変動を中心に
- 最近の新聞記事にみるいわゆる著名人の死亡構造について
- 食品の衛生状態に関する研究(I) : おにぎりの保存における細菌の検出
- 青年期における健康問題に関する調査研究(II)
- 幼児の健康を中心とした生活習慣に関する調査研究-2-幼児の生活習慣の実態と親の養育態度等との関係
- 幼児の健康を中心とした生活習慣に関する調査研究-2完-幼児の生活習慣の実態と親の養育態度等との関係
- 幼児の健康を中心とした生活習慣に関する調査研究-1-幼稚園児と保育所児との比較並びに入園時年齢の影響
- 幼児の健康を中心とした生活習慣に関する調査研究-1-幼稚園児と保育所児との比較並びに入園時年齢の影響
- 大阪府内学校管理下における事故災害に関する調査研究1:年次推移とその内容の分析
- 幼児の清潔習慣に関する研究-2-家庭における手洗いを中心とした躾の実態について
- 幼児の清潔習慣に関する研究-2-家庭における手洗いを中心とした躾の実態について
- 大阪府下某市内中学生の食を中心とした生活実態
- 幼児の清潔習慣に関する研究-1-手洗いと大腸菌汚染の実態について
- 異常温度下における生体反応に関する実験的研究(II)
- 大阪市内学校管理下における児童生徒の頭部外傷に関する調査研究-2-類型別頭部外傷の発生状況について
- 大阪市内学校管理下における児童生徒の頭部外傷に関する調査研究-2-類型別頭部外傷の発生状況について
- 大阪市内学校管理下における児童生徒の頭部外傷に関する調査研究-1-場合別・場所別発生状況について
- 大阪市内学校管理下における児童生徒の頭部外傷に関する調査研究-1-場合別・場所別発生状況について
- 抗体の産生機作に関する研究-9-抗原侵襲による細胞呼吸促進物質の血流中出現について
- 大阪府下某市内中学生の食を中心とした生活実態