OMV感染RTG-2細胞およびサケ O. keta 肝細胞の超微構造
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概要
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The ultrastructures of RTG-2 cells and hepatocytes of chum salmon (Oncorhynchus keta) infected with Oncorhynchus mason virus (OMV) were observed by thin sectioning and negative staining. RTG-2 cells were fixed 3 and 7 days after OMV infection (m.o.i.=0.01) and the tissue samples from the liver of moribund 80-day-old, 3-month-old and 4-month-old chum salmon infected with OMV by the immersion method (100 TCID50/ml, 60 min) were prepared for electron microscopy. The infected RTG-2 cells and hepatocytes were prefixed with paraformaldehyde-glutalaldehyde and post fixed with 2% osmic acid. Electron micrographs of both RTG-2 cells and hepatocytes infected with OMV revealed the following activities: nuclei showed the margination and the subsequent aggregation of chromatine; syncytia was found in both RTG-2 cells and hepatocytes; the nuclear membranes became smooth and the virus matured in the nucleus of those cells; the matured virus particles were observed in the vesicle and around the cell membrane; and enveloped virus particles were seen in the focus of the hepatocyte. The size of enveloped virus particles was approximately 200×240nm and the nucleocapsid was 115nm in diameter.OMV感染RTG-2細胞およびサケ肝細胞について電顕観察を行い,培養細胞,肝細胞ともに以下のような共通の結果を得た。1.感染細胞では核の変化が著しく,感染経過の進行につれ,最初クロマチンが辺縁趨向性を示し,核は真円大型に観察された。続いてクロマチンが部分的凝集を始め,それとともに核濃縮がおこり,最終的には空胞が出現し核は崩壊していった。2.感染細胞の細胞質内ではミトコンドリアが腫大し,小胞体は拡張し電顕像では円形に観察された。3.ウイルス粒子は核内ではカップシッドの状態,核外ではエンベロープを被った状態で観察された。
- 日本水産学会 = The Japanese Society of Scientific Fisheriesの論文
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