病魚患部の加熱抽出液を抗原としたゲル内沈降反応によるサケ科魚類の細菌性腎臓病(BKD)診断について
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概要
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サケ科魚類の細菌性腎臓病(BKD)の血清学的診断法の一つとして,病魚患部の加熱抽出抗原とウサギ抗血清とのゲル内沈降反応の応用の可能性について検討して,次のような結果を得た。1. ゲル内沈降反応に関与するKD菌抗原は加熱に対して安定であり,BKDの診断に病魚患部の加熱抽出液を抗原とするゲル内沈降反応の応用が可能である。2. 本方法の応用により遠隔の養魚場におけるBKDの発生についても,現場で加熱処理をしてある程度の保存性を付与した病魚患部試料の郵送などにより的確な診断が可能である。3. 本方法に供する抗原液は可及的高い濃度に調製する必要があり,従って感染初期の病魚や保菌魚の検出への利用は困難と考えられる。
- 魚病研究談話会の論文
著者
-
田島 研一
北海道大学大学院水産科学研究科生命資源科学専攻
-
絵面 良男
北海道大学水産学部
-
絵面 良男
北海道大学水産学部微生物学講座
-
田島 研一
Laboratory Of Microbiology Graduate School Of Fisheries Sciences Hokkaido University
-
木村 喬久
北海道大学水産学部水産細菌学教室
-
木村 喬久
北海道大学水産学部生物化学工学講座
-
吉水 守
函館短期大学食物栄養学科
-
木村 喬久
北海道大学水産学部
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