異常遊泳を示すサケ科魚類の脳から分離されたウイルスの病原性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ギンザケの脳から分離した新しいウイルスのサケ科魚類に対する病原性を浸漬攻撃法および筋肉内注射法を用いて検討した。人工感染魚は自然発症魚と同様の異常遊泳症状を示し, 60日間の累積死亡率はギンザケの場合, 浸漬感染で6〜34%, 筋肉注射51〜63%であった。本ウイルスはサクラマス, イワナおよびスチールヘッドトラウトにも病原性を示したが, イトウには明瞭な病原性を示さなかった。間接蛍光抗体法により感染魚の腎臓, 脳および血球にウイルス抗原が確認された。
- 日本魚病学会の論文
- 1995-03-15
著者
-
吉水 守
Laboratory Of Biotechnology And Microbiology Faculty Of Fisheries Sciences Hokkaido University
-
呉 明柱
北海道大学水産学部微生物学講座
-
絵面 良男
Laboratory Of Microbiology Graduate School Of Fisheries Sciences Hokkaido University
-
木村 喬久
北海道大学水産学部生物化学工学講座
-
木村 喬久
Laboratory of Microbiology, Faculty of Fisheries, Hokkaido University
-
呉 明柱
Laboratory of Microbiology, Faculty of Fisheries, Hokkaido University
-
絵面 良男
Laboratory Of Microbiology Faculty Of Fisheries Hokkaido University
関連論文
- 魚類棲息環境としての湖沼の微生物学的研究 : III. 大沼湖沼群の微生物叢について
- 魚類棲息環境としての湖沼の微生物学的研究 : II. 支笏湖の微生物叢について
- 魚類棲息環境としての湖沼の微生物学的研究 : I. 有珠山噴火に伴う降灰の洞爺湖湖水微生物叢に及ぼした影響について
- サケ科魚類,ヒラメおよびエビの種苗生産過程で発生するウイルス病の防除対策
- エゾバフンウニStrongylocentrotus intermediusの斑点病の防除法
- 海水のオゾン処理による飼育水の殺菌効果とヒラメ(Paralichthys olivaceus)およびマツカワ(Verasper moseri)の生存率に及ぼす影響
- 323 疎水クラスター分析によるアルギン酸リアーゼの分類
- 平成19年度日本魚病学会シンポジウム : 疾病防除対策の現状と課題
- シンポジウム抄録 平成19年度日本魚病学会シンポジウム--疾病防除対策の現状と課題
- 4つの新アルギン酸リアーゼの疎水クラスター解析による分類
- サケ科魚類, ヒラメおよびエビの種苗生産過程で発生するウイルス病の防除対策
- わが国におけるサケ・マス類の病原ウイルス,特に伝染性サケ貧血症ウイルスの浸潤状況
- 稚魚期におけるウイルス性疾病対策の経緯と今後の課題
- 追悼 日本の魚類病原ウイルス学の先駆者木村喬久名誉会員のご逝去を悼む〔含 英文〕
- グルーパーとシーバスから分離されたノダウイルス
- サケ科魚類せっそう病原因菌Aeromonas salmonicidaの産生する病因物質の検討-Ⅱ:A. salmonicida, Ar-4 (EFDL)の産生するプロテアーゼのヤマベ(Oncorhynchus masou f. ishikawai)及び金魚(Carassius auratus)に対する毒性の比較検討ならびに細胞毒性物質について
- ウニ病害原因菌Vibrio spp.の同定のための16S rRNA遺伝子を標的にした特異的PCRの開発
- エゾバフンウニ斑点病原因菌Flexibacter sp. F-2株の低温環境における生残性
- 特異抗体感作 Staphylococci を用いた Coagglutination Test によるサケ科魚類の細菌性腎臓病 (BKD) の迅速診断法について
- サクラマスおよびシロサケ受精卵中におけるIHNVの消長に関する研究
- OMV感染RTG-2細胞およびサケ O. keta 肝細胞の超微構造
- C-214 各種海産無脊椎動物消化管でのVibrio halioticoliの分布(土壌生態系-4、消化管生態系,ポスター発表)
- マコンブ穴あき症藻体からの Pseudoalteromonas elyakovii 菌株の分離
- 下北半島沿岸域の細菌相調査
- マツカワのウイルス性神経壊死症の防除策
- 多量のPoly-β-hydroxybutyrateを蓄積する海洋細菌について
- ヒラメのラブドウイルス病
- 北日本におけるサケ科魚類採卵親魚の魚類ウィルス保有状況について ― 昭和51年~昭和61年 ―
- 海産食藻動物消化管由来Vibrio属細菌のin situ PCR法による検出--生態解明への応用の可能性 (総特集 バイオマ-カ-による海洋微生物群集の解析)
- 低水温期のエゾバフンウニ Strongylocentrotus intermedius 疾病原因菌 Vibrio sp. の季節的消長並びにその防除法
- グッピ-飼育水から分離したAeromonas属細菌の分類学的研究--Aeromonas spp.の分離およびその性状〔英文〕
- マコンブ種苗糸赤変原因菌Alteromonas sp.の噴火湾沿岸における分布〔英文〕
- 大槌湾サケ・マス海面養殖海域の微生物学的調査
- サケ科魚類卵巣腔液からの伝染性造血器壊死症ウィルス(IHNV)の分離に適した細胞の選択
- Rhabdovirus olivaceus (HRV)人工感染に及ぼす水温の影響
- HRV (Hirame rhabdovirus; Rhabdovirus olivaceus)感染ヒラメの病理組織学的検討
- Alteromonas sp. の産生する抗ウイルス物質の精製および魚類病原ウイルスに対する抗ウイルス活性
- 魚類病原ウイルスに対するタイ国伝統ハーブの抗ウイルス活性のスクリーニング
- 蛍光標識アビジン・ビオチン抗体法のBKDキャリヤー検索への応用について―FAT間接法との比較
- EUS感染病魚から分離された***モナス属新菌種 Aeromonas sp. T8 グループの病原性
- C-115 異体類の腸内細菌叢と抗ウイルス活性を有する細菌の分離(水圏生態系-4、水処理生態系-3,ポスター発表)
- アルギン酸分解性海洋細菌とその応用に関する研究
- 海洋細菌の分類と同定 (総特集 海洋微生物) -- (1章 海洋微生物の分類,同定)
- 抗ウイルス物質産生細菌による魚類ウイルス病の制御(自然界の微生物相互作用 : 微生物農薬の効用)
- マツカワにおけるウイルス性神経壊死症の発生
- ハナサキガニ幼生の大量死に関する細菌学的研究 : 原因菌の性状と病原性
- 東南アジアのEUS感染魚から分離した運動性 Aeromonas 属細菌の分類学的検討
- ELISAによるヒラメのリンホシスチス病ウイルスに対する抗体の検出
- 海面養殖開始直後に発生したギンマスのせっそう病について
- 魚類培養細胞の発育に及ぼす培地, 培養温度, 食塩濃度の影響
- OMV感染耐過魚に発現した腫瘍の組織学的研究
- OMV 実験感染耐過生存魚における腫瘍の発現率について
- サケ科魚類の稚仔魚期におけるOMV感受性魚令と魚種間による相違
- 魚類養殖環境としての大槌湾におけるVibrio anguillarumの分布
- Aeromonas salmonicidaのプロテアーゼ非産生株の病原性について
- Aeromonas salmonicidaのプロテア-ゼ非産生株の病原性について
- 易熱性抗原によるVibrio anguillarumの簡易同定の可能性について
- ビブリオ病原因菌Vibrio anguillarum(J-O-1〜J-O-3)の易熱性抗原の分析
- 魚類のビブリオ病原因菌の分類学的研究 : 分子生物学的分類法による検討
- ビブリオ病原因菌の血清学的検討-2-V.anguillarumのO血清型(J-O-4〜J-O-8)
- ビブリオ病原因菌の血清学的検討-1-ビブリオ病原因菌のO血清型(J-O-1〜J-O-3)
- 魚類ビブリオ病原因菌の分類学的および血清学的研究
- ビブリオ病原因菌の分類学的研究-1-Bergey′s Manual of Determinative Bacteriology 8th ed.(1974)による分類上の位置の検討
- HRV,IHNV,VHSVのRNAサイズおよび感染細胞内での構造蛋白の代謝
- 魚類病原ウイルスに対する(S)-DHPA〔(S)-9-(2,3-dihydroxypropyl)adenine〕in vitroにおける抗ウイルス効果
- ウイルス感染により異常遊泳を示すギンザケの病理組織学的所見
- 異常遊泳を示すサケ科魚類の脳から分離されたウイルスの病原性
- サケ科魚類から分離された新しいウイルス
- 種苗生産施設におけるヒラメ稚仔魚の細菌叢
- 魚類病原ウイルスと環境由来微生物との相互作用:飼育用水中での生存性
- マコンブプロトプラストの単離へのAlteromonas sp.産生アルギン酸リア-ゼの利用〔英文〕
- 海洋性Alteromonas sp.の産生するアルギン酸リア-ゼの精製と性状〔英文〕
- リシリコンブLeminaria japonica var.ochotensis穴あき症藻体より分離した
- サケ,カラフトマス及びサクラマス成熟親魚体腔液からのAeromonas salmonicidaの検出
- サケ及びサクラマスの各生活期におけるAeromonas salmonicida保有状況 : サケマス増殖事業におけるせっそう病の疫学的研究―II
- 外観上正常なサケ, カラフトマス及びサクラマス成熟親魚のAeromonas salmonicida保有状況 : サケマス増殖事業におけるせっそう病の疫学的研究―I
- マコンブ種苗糸赤変原因菌Alteromonas sp.の北海道沿岸における分布
- 促成マコンブ種苗糸赤変病害の防除法
- 促成マコンブ種苗糸赤変原因菌の分離
- 魚類病原ウイルスの保存法
- 魚類病原細菌に対するサルファ剤とピリミジン誘導体との協力作用について:サルファモノメトキシンとオルメトプリムの協力作用
- 魚類病原細菌に対するサルファ剤とピリミジン誘導体との協力作用について--サルファモノメトキシンとオルメトプリムの協力作用
- 魚類病原ウイルスの紫外線感受性
- ビブリオ病原因菌の分類学的研究-2-数値分類法による検討
- サケ科魚類の稚仔魚期における腸内細菌叢の形成時期について
- 庶糖および塩化セシウム内でのhirame rhabdovirus(HRV)の粒子浮上密度
- 細菌寄生性及び細菌捕食性微生物の沿岸海域での分布〔英文〕
- 水棲細菌の産生する抗IHNV物質
- 気仙沼湾におけるワカメあなあき症ならびにワカメ養殖環境の微生物学的検討
- Aeromonas salmonicida自然凝集株の血清学的鑑別への特異抗体感作staphylococciを用いたcoagglutination testの応用
- 保存海水中及び腸炎ビブリオ接種海水中の細菌叢変化〔英文〕
- 特異抗体感作staphylococciを用いたcoagglutination testのセッソウ病迅速診断への応用について
- 海水中の腸炎ビブリオ生残に影響する生物学的因子の評価〔英文〕
- 海水中の細菌生存性に対する抗菌作用〔英文〕
- 魚の養殖と腫瘍 (魚類のがん)
- 魚類Vibrio属病原菌の分類学的ならびに血清学的検討
- 養魚用水の紫外線殺菌について―III : U.V.処理水使用によるサケ・マス孵化成績について
- 養魚用水の紫外線殺菌について―II : 魚病原因ミズカビの紫外線(U.V.)感受性について
- Plaque assay of Oncorhynchus masou virus(OMV).
- Detection of antibody against Aeromonas salmonicida in the serum of salmonid fish by the enzyme linked immunosorbent assay.