小学校授業場面における聴覚障害児へのコミュニケーション支援 : 支援者によるパソコン要約筆記と原文の発話分析
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概要
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通常学級で学ぶ聴覚障害児にとって、コミュニケーション支援は重要である。本研究は、小学校6年生の算数の授業におけるパソコン要約筆記支援の単一事例を対象として、教師とクラスの児童が発する音声内容と、支援者によって聴覚障害児に提示されたパソコン要約筆記の提示内容の差異を明らかにすることを目的とした。音声内容とパソコン要約筆記文の内容について、授業分析カテゴリーを参考にし、発話分析の観点で比較した。その結果、パソコン要約筆記による提示内容は、学習内容に関する教師の発言が中心で、児童の自発性を促す教師の発言は減少していた。一方、教師と児童の発言のやりとりは、支援者が重視して提示しており、音声からの大きな減少が見られなかった。また、聴覚障害児が読みやすくするために、音声にはない情報である空行、板書等が提示されていた。発話分析を用いることで、音声による授業とパソコン要約筆記を介する授業の差異を明らかにできた。
- 障害科学学会の論文
- 2009-03-25
著者
-
四日市 章
筑波大学 障害科学系
-
四日市 章
Graduate School Of Comprehensive Human Sciences University Of Tsukuba
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四日市 章
筑波大学大学院人間総合科学研究科
-
能美 由希子
筑波大学大学院人間総合科学研究科
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