特別支援学校(聴覚障害)の英語指導における困難点と指導上の工夫
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概要
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特別支援学校(聴覚障害)における英語指導の実施環境と指導上の困難点・工夫について明らかにするため、英語担当教員を対象として質問紙による全国調査を行い、中学部では59校(69%)、高等部では46校(71%)から回答を得た。その結果、外国人講師の導入増加、手話を中心に口話や筆談等を併用した指導の実施が明らかとなった。指導内容を「音声」、「文字・符号」、「単語」、「文法」、「その他」に分けた時、指導困難とされたのは「音声」、次いで「文法」であった。「文法」の中で、中・高等部の教員が共通して指導困難と感じていたのは「関係代名詞」、「分詞」、「受け身」であった。指導上の工夫については、生徒の能力や学習教材に応じて、様々な指導上の工夫が行われていることが明らかとなった。指導経験と指導困難さの関係では、指導1年目は困難さを感じにくいことが推察された。
- 2012-03-30
著者
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