変換聴覚フィードバック課題における発声F0応答の男女差(聴覚・音声,聴覚・音声・言語とその障害/一般)
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概要
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流暢な発話においては,自己音声の聴覚フィードバックと発話制御に関わる諸器官が精緻な時間精度で円滑に連携する.発話の非流暢な吃音者では,聴覚・発話系に障害がある.吃音の発症率と治癒率には男女差があり,その背景に聴覚・発話系の機能的な違いが存在する可能性があるが,その詳細は明らかではない.本研究では,発声中の聴覚フィードバックのピッチ変調に対する発声F0応答の特性を男女間で比較した.実験の結果,男性被験者では女性被験者に比べ,聴覚フィードバックのピッチ変化を補正する発声F0応答が相対的に低く,聴覚・発話系の機能的な男女差の一端が示された.
- 2012-03-01
著者
-
蔡 暢
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
-
森 浩一
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
-
岡崎 俊太郎
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
-
森 浩一
国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
-
越智 景子
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
森 浩一
茨城県立医療大学保健医療学部放射線技術科学科
-
岡崎 俊太郎
慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻
-
錦戸 信和
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
岡田 美苗
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
-
錦戸 信和
奈良先端科学技術大学院大学
-
蔡 暢
独立行政法人情報通信研究機構
-
錦戸 信和
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
-
岡崎 俊太郎
大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所
-
越智 景子
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
-
森 浩一
国立障害者リハビリテーションセンター
-
蔡 暢
独立行政法人 情報通信研究機構
-
岡崎 俊太郎
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所
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