発声の始めと持続中のピッチ制御特性(聴覚,音声,言語とその障害)
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概要
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変換聴覚フィードバック(Transformed Auditory Feedback, TAF;河原,1993)を用いて,発声の開始時と持続中で,ピッチ制御の特性が異なることを見出した.発声の開始時では500ms以内の制御特性のピークが明確に見られないのに対し,発声の持続中では聴覚による生成音声への制御が比較的はっきりと検出できた.これは,発声の開始時と持続中ではフィードバック特性が異なることを示している.さらに,発声の開始時の様相は吃音者の持続発声中を含めた特性と類似しており,吃音者のフィードバック特性が発声開始時の方式で実行されている可能性がある.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-21
著者
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森 浩一
名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻
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森 浩一
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
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福島 康弘
玉川大学脳科学研究所
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佐藤 裕
国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
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福島 康弘
国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所感覚機能系障害研究部
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森 浩一
名古屋大学大学院工学研究科
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福島 康弘
玉川大学脳情報研究科
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森 浩一
名古屋大学
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