海馬樹状突起における非線形情報処理の解析

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概要

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近年、樹状突起に従った入力情報統合が着目され、2光子レーザーによるグルタメイトアンケージングの局所刺激をもちいた実験結果により、入力加算様式に関する報告がなされている。海馬歯状回顆粒細胞樹状突起においては、樹状突起に沿った多点刺激の方向により、NMDA受容体に依存した加算性の違いも報告されている.本研究では、時空間的に異なる入力が顆粒細胞の樹状突起でどのように処理されているかを高速グルタメイトアンケージング刺激によって調べた.その結果、樹状突起の分岐部分で同時に入力を受けた場合、非線形的な応答加算が起こることが分かった.そして、その非線形性はNMDAR依存ではなく、電位依存性Ca^<2+>チャネルによるものであることが明らかになった.結果において、2分岐への入力に対して応答の非線形加算を示すことから、同時性検出器として働いている可能性が示唆された
2012-03-07

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