閾値下共鳴振動現象へのカルシウム依存性K+チャネルの関わり
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概要
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多くの興奮性/抑制性ニューロンで観測される閾値下共鳴振動は、動物の行動もしくは知覚の状態において重要な役割を果たしていることが示唆されている。短期記憶とワーキングメモリーへの律動的振動の寄与を明らかにするために、これらの振動機能を理解することが必要である。遅延不活性化K^+チャネルや過分極活性型K^+チャネルのような種々の膜電位依存性チャネルは、これらの振動の発生に関与していると考えられている。また、カルシウム依存性K^+チャネルも同じ性質を持っていることが示唆されている。これらのHH型チャネルダイナミクスを静止膜電位と電流の周りで線形化することにより、そのニューロンモデルはなじみのあるRLC電気回路で与えられる。そして、計算機シミュレーションによってこのカルシウム依存性K^+チャネルがどのようにその閾値下共鳴振動現象の生成に寄与しているのかを明らかにした。
- 2011-02-28
著者
-
相原 威
玉川大学工学部
-
北嶋 龍雄
山形大学工学部
-
北嶋 龍雄
山形大学大学院理工学研究科
-
瀬川 友作
山形大学工学部
-
相原 威
玉川大学工学研究科:玉川大学脳情報研究科:玉川大学脳科学研究所
-
相原 威
玉川大学工学研究科
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