神経回路網モデルにおける自己連想記憶機能 : 脳に学ぶ学習則の適用
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概要
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海馬CA3野における反回性シナプス結合は海馬における情報処理,特に自己連想記憶機能に重要な役割をはたすと考えられている。しかし,このようなフィードバック構造の反回性線維シナプスは興奮性シナプスであるために,なんらかの抑制機構がない場合には,繰り返し入力に対して過度の活性を引き起こし,その結果,自己連想機能に障害を与える。筆者らは,先に生理学的・生化学的実験事実を参考にして,長期増強と長期抑圧の機能の統合モデルを提案した。本論文ては,長期増強と長期抑圧に基づく学習則を,中隔からの抑制を含む海馬CA3野の神経回路網モデルに適用して,その学習則と自己連想記憶機能との関連をシミュレーションにより明らかにする。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-17
著者
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