前・後シナプス活性の時間タイミングによるシナプス可塑性における抑制性入力の関与
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概要
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神経細胞への刺激入力の与え方により、長期にわたりシナプス伝達効率が変化する長期増強[LTP]あるいは長期抑圧[LTD]といったシナプス可塑性は学習・記憶の基礎過程と考えられている。先に、LTPとLTDに関する生理学的・生化学的知見をもとに活性依存性のシナプス修飾統合モデルを提案し、単一神経細胞モデルに適用して、シナプス入力と樹状突起を逆伝搬する活動電位の到着タイミングによるシナプス可塑性について明らかにした。近年、Nishiyamaらは活動電位の到達後に前シナプス入力が与えられた場合にもLTDが生じるウインドウがあること、すなわち、到着タイミングによるシナプス可塑性がメキシカンハット型になることを明らかにした。ここでは細胞体、樹状突起、スパインからなる細胞モデルに先に提案したLTP/LTDに関する活性依存性シナプス学習則モデルを組み込み、前シナプス人力と後シナプスヘの活動電位の到達タイミングによるメキシカンハット型のシナプス可塑性への抑制性入力の関与を計算機シミュレーションにより検証する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-10
著者
-
西山 誠
School Of Medicine New York Univ.
-
西山 誠
ニューヨーク大学医学部
-
北嶋 龍雄
山形大学工学部
-
原 健一
石巻専修大学理工学部
-
北嶋 竜雄
山形大 工
-
冨樫 和伸
山形大学工学部
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