オーストリアのUrlaub am Bauernhof(I) : 農家民宿経営と農林業の関わり
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概要
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本研究では,オーストリアの農家民宿26軒に対する聞き取り調査に基づき,農家民宿において民宿業と農林業がどのように関わっているかを分析した。その結果,多くの農家民宿では農林業と民宿業の両者が密接に関わっていることが明らかになった。多くの農家民宿では,農林業を営むことにより,食材,用材,燃材など生活に必要な物資のかなりの部分を自家調達している。そして,家屋の改築や改修なども,できる範囲は家族労働で行っている。これらの農家はとくに食・住の面において,いわば生活の「自給度」あるいは「完結性」が高く,それにより民宿業を営む上でのコストの低減を可能にしていると考えられる。農林業と民宿業の関わりは食材,用材,燃材といった物資の面だけでなく,担い手の面においても重要である。多くの農家は複数世代で構成されている家族により運営され,家族の構成員のほとんどが両方のビジネスに携わっている。農家民宿の経営は,農林業を基盤とした家族経営による「自給度」の高い農家の生活のなかで成り立っているケースが多いと考えられる。
- 応用森林学会の論文
- 2000-03-20
著者
-
岩井 吉彌
京都大学大学院農学研究科
-
松下 幸司
京都大学農学研究科
-
Takayanagi Atsushi
Graduate School Of Agriculture Kyoto University
-
岩井 吉彌
京都大学農学研究科
-
松下 幸司
京都大学大学院農学研究科
-
高柳 敦
京都大学農学研究科
-
田口 標
京都大学農学研究科
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