林業系高校生の林業への就業意思
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概要
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林業労働力の不足と高齢化問題が指摘されるようになってから久しい。次代の林業界の担い手として,学校で培った専門的知識や経験を活かすことのできる若年労働者の存在とその動向は特に注目される。そこで本研究では,将来このような若年労働力の中心的存在として期待される林業系高校生に注目し,林業関連職への就業意思について,アンケート調査によって明らかにするとともに,ロジットモデルを用いた分析を行うことによって,就業意思の形成にはどのような森林・林業認識が影響を与えているかについて明らかにすることとした。この結果林業系高校生は,森林の木材生産や公益的機能を発揮させるためには人工林よりも天然林が好ましいと考える傾向にあること,林業就業意思は4割以上の生徒がもっていることがわかった。また就業意思は,林業にやりがいや社会への必要性を感じられるかどうか,高校への入学理由などの影響を密接に受けて形成されていることがわかった。
- 応用森林学会の論文
- 2000-03-20
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