ドイツにおける農家民宿経営 : バーデン・ヴュルテンベルク州の事例
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概要
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本研究は,ヨーロッパの農家民宿の実態を明らかにするために,農家民宿の発達しているドイツ南部にあるバーデン・ヴュルテンベルク州(BW州)を対象にして,農家民宿の経営に関する聞き取り調査を行い,民宿経営を成り立たせている条件を探ることを目的として行った。調査はBW州のネッカーランド・シュバーベン地方(NS),ボーデン湖・オーバーシュバーベン地方(BO),シュバルツバルト地方(SW)を対象とし,これら3地域の代表的な農家民宿を2軒ずつ計6軒で聞き取り調査を行った。いずれの地域においてもドイツ国内からの利用者が最も多く,外国からの利用者は少なかった。NSでは,自然の潤いを感じられる宿泊施設として存在するものがあったり,SWやBOではシュバルツバルトやボーデン湖という有名観光資源を背景に,観光業として高い意識を持っているなど,地域による条件の違いによって観光客層や利用形態など,農家民宿のあり方に違いが見られた。
- 応用森林学会の論文
- 2000-09-25
著者
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