植生図からみた日本海沿岸北部における海岸域の土地利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では青森県龍飛崎から新潟県加治川河口に至る日本海沿岸北部の海岸域について土地利用の実態を解析した。研究の材料は自然環境情報GISデータであり,植生の属性情報を単位として解析した。その結果,以下のことがわかった。海岸域の幅が750mを超える場合は砂浜タイプ,750m未満の場合には磯・崖浜海岸に大別でき,その面積は砂浜タイプの海岸で41,227ha,磯浜タイプの海岸で18,200ha, 合計59,427haであった。海岸域の幅と汀線付近の無立木地の幅は無関係であるが,砂浜海岸では北上する毎に海岸域の幅が拡大する傾向のあることがわかった。クロマツ,アカマツ植林地面積は合計で16,377haであった。砂浜タイプの海岸における人為的土地利用は南下するにしたがい比率が高くなった。磯・崖浜タイプの海岸は成因や地形により土地利用には違いがあることがわかった。
- 森林計画学会の論文
- 2002-03-30
著者
-
野堀 嘉裕
山形大学農学部
-
高橋 教夫
山形大学農学部
-
高橋 教夫
山形大 農
-
佐久間 陽之
山形大学大学院農学研究科生物環境学専攻
-
佐久間 陽之
山形大学農学部
-
鈴江 宏一郎
山形大学農学部
-
高橋 敦夫
山形大学大学院農学研究科
関連論文
- 山形県のブナ林における豊凶予測手法の適用と改良の可能性
- サワグルミ(Pterocarya rhoifolia)の種子サイズと風速のばらつきが散布距離に与える影響
- 豪雪地帯のブナ林における母樹からの距離に応じた当年生実生の発生数 : 種子捕食に対する積雪の保護効果の検証
- 赤川流域におけるニセアカシア(Robinia pseudoacacia L.)の分布拡大と埋土種子の役割
- 森林計画最前線 : 緑豊かな森林の育成を目指した最新研究
- スギ人工林の疎密度と林内の光環境の関係--人工林の混交林誘導のための目安として
- サワグルミ(Pterocarya rhoifolia)の種子サイズ変異に花序の小花サイズとその成熟過程が与える影響
- アオダモ果実の果皮による発芽遅延とそのメカニズム
- 多雪地における積雪環境がブナ堅果の生残と稚樹の分布に与える影響 : 堅果捕食に対する積雪の保護効果の検証
- 豪雪地に造成されたカラマツ人工林の今後の管理--山形県庄内地方における比較的高齢な林分を事例として
- 秋田スギ天然林を構成する個体の成長解析
- ヒノキアスナロの重量成長と気候情報の関係
- 上名川演習林におけるブナ2次林の萌芽株について
- 樹木の肥大成長・年輪情報の解析(テーマ別セッション)(第107回日本林学会大会)
- ある日車窓から見たブナ林(北から南から,Information)
- 2007年度森林計画学会夏期セミナー 台湾と日本における持続可能な森林経営と炭素吸収
- GISを用いたナラ類集団枯損被害の予測
- チシマザサ-ブナ群団分布の地理的特徴
- ブナ二次林の音場環境の解析
- 年輪情報の解析, 古環境の復元(第106回日本林学会大会テーマ別セッションの概要記録)
- 軟X線デンシトメトリーによる苫小牧地方アカエゾマツ造林木194個体における年輪情報と気象情報の関係解析
- 植生図からみた日本海沿岸北部における海岸域の土地利用
- スギ人工林の疎密度と林内の光環境の関係 : 人工林の混交林誘導のための目安として
- 豪雪地に造成されたカラマツ人工林の今後の管理 : 山形県庄内地方における比較的高齢な林分を事例として
- 植生図からみた日本海沿岸北部における海岸域の土地利用
- 針広混交林の景観評価における混交型・混交率の影響
- 2007年度森林計画学会夏期セミナー「台湾と日本における持続可能な森林経営と炭素吸収」
- GISを用いた山形県朝日村におけるナラ類集団枯損の地理的特徴解析
- ブナ林の林冠層におけるヤドリギの分布パターンの特徴と鳥による種子散布の影響
- 日本海沿岸北部における海岸林の特徴と現況(東北地方の海岸林の現状と保全)
- 東北地方における広葉樹資源の生産と管理の高度化への対応
- 山形県北部の海岸クロマツ林内に樹下植栽されたタブノキの成長
- 林相及び地形解析におけるGISの利用について : 山形大学農学部附属上名川演習林での事例
- 炭酸ガス吸収源としての山形県の標高別の植生分布
- 特別セッション「東北地方の森林・林業における東日本大震災の被害の現状と復興への取組み」
- ミズナラ二次林樹幹部の重量成長について
- ヒノキアスナロの年輪幅同調性
- 17 材木育種技術の将来(林業技術問題(VI))