山形県北部の海岸クロマツ林内に樹下植栽されたタブノキの成長
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概要
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本研究では山形県遊佐町のクロマツ海岸林の林冠下に植栽されたタブノキの成長について解析した。上層のクロマツ樹冠幅は概ね一様であったが内陸側で樹冠深度が大きかった。タブノキ植栽木の樹高は樹冠幅と相関があり内陸側で大きかった。タブノキ梢端部の相対照度は10〜22%であり,クロマツ林冠の見かけ上の閉鎖度と相関が認められた。また,タブノキ梢端部の相対風速は20〜100%であった。タブノキの成長は梢端部の相対照度の高さ,相対風速の低さのほか土壌の腐食層の厚さとの関係が認められた。タブノキ樹高に関与する環境要素は上層を形成するクロマツ林冠の構造で決まり,樹冠深度を大きくするための密度管理が必要であることが示唆された。タブノキの伸長成長を確保するためには風速3m/秒以下の条件が必要であることがわかった。
- 2004-03-31
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