爆薬に対する落槌感度試験における臨界ストレス値の浸透理論に基づく推定モデル(ソフトウェアの信頼性,信頼性一般)

概要

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本研究は,いくつかの種類の爆薬に対する落槌感度試験の結果を説明するモデルについて考察する.従来の研究では,落槌感度試験を通じて得られるデータの解析により,各爆薬を特徴付ける臨界ストレス値(critical stress level),すなわち爆発が生じない最大の落槌高さを推定する手法については,フレシェ(Frechet)分布をあてはめる方法が既に示されている.臨界ストレス値の推定結果は爆薬の特性値でもあり,それら爆薬の取り扱いの安全性にも影響を与えるものであるから,その推定はできるだけ正確なものであることが望ましい.本研究では落槌感度試験にかけられた試料内部での爆発メカニズムに対する仮説と浸透理論における浸透メカニズムとの類似性に着目することにより,臨界ストレス値の推定のための浸透理論を援用した確率モデルを提案する.また,実際に得られた落槌感度試験のデータにモデルを適用し,モデルとデータとの適合性評価および推定される臨界ストレス値の分布について考察する
2011-07-22