センサとネットワーク機器を用いた単身高齢者支援システム

概要

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我が国では一人暮らしの高齢者(単身高齢者)が年々増加してきている。また、彼らの生活には、家屋内事故で負傷して動けなくなったとき、助けを呼べず誰かに気付いてもらうまで放置されてしまうという危険性がある。老人ホームや見守りサービスの利用等の対策はあるが、費用やプライバシーの面で抵抗を感じ、あまり普及していないのが現状である。我々の研究室では、単身高齢者の家屋内事故を早期に発見し家族に知らせる安価で簡便な見守り支援システムの開発を目的とし、既存のPCや市販の機器、我々の研究室で開発したアプリケーションを用いたシステムの構築を行ってきた。本研究では、PCと焦電型赤外線センサ、ネットワーク機器のXPortとアプリケーションを用いて、インターネットを利用した見守り支援システムを構築した。その結果、遠隔で単身高齢者の活動の有無をリアルタイムで知ることができた。また、活動が一定時間なかった場合、家屋内事故と判定してメールで知らせることもできた。このシステムにより、少ない費用で簡易な構成ながら単身高齢者の家屋内事故の早期発見が期待できる。
2010-12-12