携帯電話を用いた高齢者の不安定な移動状態の推定
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概要
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徘徊性のある認知症高齢者は,無断外出して事故を起こすことや,行方がわからなくなることがある.本研究では,認知症者の徘徊行動に着目し,携帯電話に搭載されている加速度センサの機能を用いた高齢者の移動状態の推定を行う.高齢者の移動は基本的に歩行であることから,本稿では携帯電話を用いて歩行状態についての推定を行い,また怪我などによる不安定な歩行状態ついての推定を行い,評価を行った.その結果,高齢者の歩行の推定では,合成加速度やスペクトルを用いて推定を行ったところ,停止の判定率が100%であり歩行の判定率が91%であった.次に不安定な歩行状態の推定では,転倒を基準とし,転倒前と転倒後のスペクトルを比較することで推定を行ったところ,判定率は95%であった.このため,歩行と不安定な歩行状態の推定は携帯電話に搭載した加速度センサを用いてほぼ推定することができる.
- 2011-02-28
著者
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米倉 達広
茨城大学工学部情報工学科
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渋沢 進
茨城大学工学部情報工学科
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米倉 達広
茨城大学工学部
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小林 守
茨城大学大学院理工学研究科
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渋沢 進
茨城大学工学部
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正木 星
茨城大学大学院理工学研究科
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