パン・チルト感覚を保つ視野キャッシュ法の提案(マルチメディア,仮想環境及び一般)

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概要

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近年,パン・チルト・ズーム動作の遠隔制御が可能なカメラ(可動カメラ)による監視システムが利用されているが,可動カメラの動作遅延や通信遅延の影響による操作性の低下が問題となった.本研究室では,予めキャッシュした画像を適切に切り出して呈示することにより,可動カメラの動作遅延による操作性の低下を抑える手法「視野キャッシュ法」を提案した.しかし,球面マッピングに比べカメラの回転動作が行われている感覚(パン・チルト感覚)が損なわれ,ユーザが方向感覚を失いやすくなることが問題となった.そこで,本研究では,キャッシュ画像に歪みを与えることでパン・チルト感覚を確保するアルゴリズムを提案した.また,パノラマ画像を利用し,その画像に3種類の歪みを与え,ユーザの回転感覚と回転量に関する被験者実験を行い,適切なパン・チルト感覚を与える歪み方について検討した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-03-11

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