材料イメージの構造的分析
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概要
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本研究は,生活に関わる11種類の材料を対象に,これらの材料の「材料らしさ」を構成する要因を抽出し,理解しやすい形で整理することを目的とした。材料イメージを直感的に理解するために,グラフ理論を用いて,材料イメージの(1)階層構造モデル,(2)2次元構造モデルを作成し,検討を行った。その結果,階層構造モデルによって,イメージの連想過程やその流れをわかりやすく表現できた。そして,これらを構成するイメージ項目から材料を,1)感覚項目主導型,2)機能項目主導型,3)両項目共存型の三種類に分類することができた。また二次元構造モデルから個々の材料の特徴か容易に理解でき,そのパターンから,1)イメージ収束型,2)イメージ分散型,3)中立型に分類することができた。これらの構造モデルを併用することで,材料イメージの理解がより一層容易になり,そのイメージによって,材料は天然有機材料,天然無機材料,人工合成材料,その他に分けられて認識されていることが明らかとなった。
- 日本デザイン学会の論文
- 1993-05-31
著者
-
寺内 文雄
千葉大学大学院工学研究科
-
青木 弘行
千葉大学大学院工学研究科
-
青木 弘行
千葉大学
-
鈴木 邁
千葉大学
-
寺内 文雄
千葉大学工学部デザイン工学科
-
大釜 敏正
千葉大学教育学部
-
鈴木 邁
千葉工業大学
-
大釜 敏正
千葉大環境健康フィールド科学セ
-
大釜 敏正
千葉大学教育学研究科:千葉大学環境健康フィールド科学センター
-
久保 光徳
大学大学
-
寺内 文雄
千葉大学大学院
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