弾性座屈現象を利用した歩行補助具について : 材料力学的観点からの障害者用補助具の提案

元データ 1994-11-20 日本デザイン学会

概要

車椅子による移動が主な行動手段である歩行障害者の,日常生活における行動自由度の向上を目標として,材料力学的観点から,新機能を有した歩行補助具の提案を試みた。現在普及している高剛性材料を用いた歩行補助具では困難である,歩行時の姿勢保持機能と着座時の姿勢変化機能といった相反する両機能を同時に保有することができる歩行補助具モデルを,低剛性材料の弾性座屈挙動を友効に利用することによって製作した。このモデルの実現可能性を,下肢部とそれに装着する補助具の両方をモデル化した圧縮座屈試験モデルを用いて,実験的に検証した。実験結果より,歩行補助具として適切な弾性座屈挙動を示す補助具モデルは,体重や歩行時の衝撃力によって下肢部にかかる圧縮荷重の主方向のみに複数のロッド(弾性棒)を配した,ロッド補強型モデルであることが明らかとなった。さらに,実際の使用における本モデルの問題点を考察し,その実現に必要な改善項目を抽出した。

著者

久保 光徳 千葉大学大学院工学研究科
青木 弘行 千葉大学大学院工学研究科
青木 弘行 千葉大学
鈴木 邁 千葉大学
鈴木 邁 千葉工業大学
久保 光徳 千葉大学大学院
松岡 由幸 日産自動車(株)
須田 高史 千葉大学大学院

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