近代日本における椅子開発とその社会的背景 : 明治・大正・昭和前期における特許資料の考察をとおして

元データ 2001-03-31 日本デザイン学会

概要

本稿の目的は、近代日本においていかなる社会的背景が日本人による椅子開発を動機づけ、またそこで生じた椅子開発の主要なテーマがその後どのように展開したかを明らかにすることにある。そのために、明治中期以降昭和25年までの椅子に関する特許を収集し、その調査と分析を行った。最初に、133件の特許明細書から、考案の特徴を示す記述を特許の構成要素として抽出した。次に、抽出された多くの要素をより客観的に考察するために、数量化理論III類およびクラスター分析を用いて特許の類型化を行った。それにより、多様な特許を「椅子の基本的な機能の改善」「基本的な機能と椅子以外の機能との両立」「複数の機構の組み合わせ」の3つのグループに分類することができた。次に、「椅子の基本的な機能の改善」に着目し、特許類型が生じた時期の社会的背景を考察した。その結果、椅子の機能を改善する特許が、明治時代半ばに教育の現場で発生した児童生徒の健康問題を背景に、寸法の規格化を直接的なきっかけとしてはじまったことを明らかにした。

著者

寺内 文雄 千葉大学大学院工学研究科
久保 光徳 千葉大学大学院工学研究科
青木 弘行 千葉大学大学院工学研究科
青木 弘行 千葉大学
寺内 文雄 千葉大学
寺内 文雄 千葉大学工学部デザイン工学科
寺内 文雄 千葉大・工
久保 光徳 千葉大学大学院
岡田 栄造 千葉大学大学院
寺内 文雄 千葉大学大学院
青木 弘行 千葉大学大学院

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