内発的地域開発計画の特質 : 過疎地域・新潟県山北町における実践を通して
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概要
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本小論は,新潟県山北町における観光開発基本計画策定の実践に基づき,過疎地域における内発的地域開発の特質を考察したものである。すなわち,新潟県山北町における地域開発は,(1)"What to design",(2)町民主体・ボトムアップ,(3)域内資源活用,(4)日常的生活文化,(5)全集落・全町民参加の五つを志向したもので,優れて内発的地域開発としての諸特質が内包されていることを明らかにした。また,内発的地域開発の基調には,(1)経済効率最優先の開発に代わるものであるという特質,(2)地域の有する潜在的資源を基盤としながら地域発展を志向するという特質,(3)地域生活における居住空間の快適さ・心地よさの追求を意図しつつアメニティとして地域社会をとらえる視座を有しているという特質,(4)地域居住者たちが精神的・物質的に相互依存関係を保持しながら地域生活が展開される一つのコミュニティとして地域を把握するという特質,がなければならないことを指摘した。
- 日本デザイン学会の論文
- 1990-07-31
著者
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