錫めっき摺動接点に堆積した酸化物厚みと接触抵抗の関係(ショートノート(卒論・修論発表会))

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概要

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自動車用コネクタの錫めっき接点において、振動や冷熱サイクル等による接点移動により摩耗が発生し、酸化物の堆積による接点の抵抗上昇が見られる。微摺動摩耗の起こった接点では、中心部と外周部分で酸化物の堆積状態が違う研究報告がされているが、実際の接触抵抗の影響について詳しく調査した例はない。そこで、本研究では、錫めっき接点における錫酸化物が堆積した接点部分の接触抵抗の詳細な測定を試み、接触抵抗分布の測定を行った。その結果、銅素地が露出した錫めっきの微摺動摩耗における摩耗痕では、外周部分の接触抵抗が高く、中央部分では、接触抵抗が低いことがわかり、これは、表面EDXによる分析結果と同じような傾向が得られた。また、断面SEM観察結果から、摩耗粉の堆積量の増加とほぼ同じ傾向であることを確認できた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2010-02-26

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