東京湾におけるリンの溶出と海洋構造の季節変動
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概要
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東京湾のリンの循環や収支に大きな影響を与えていると考えられる海底からのリンの溶出について,Mixing diagramを用いて調べた.11〜2月の水柱が比較的混合している時期には貧酸素水塊が形成されないため,リンはほとんど溶出していなかった.成層期の4〜8月は貧酸素水塊が形成され,リンが溶出し底層で高濃度になり,8月には溶出したリンが湾内のリン現存量の半分以上に達した.成層期終期の9,10月は淡水流入の増大と北よりの風の影響で外洋水の底層への流入が強まり,溶出したリンが表層へ湧昇していることが認められた.
- 日本海洋学会の論文
- 2004-02-25
著者
-
今村 正裕
電力中央研究所
-
石丸 隆
東京水産大学
-
松村 剛
東京水産大学海洋環境学科
-
石丸 隆
東京海洋大学海洋科学部
-
松村 剛
東京海洋大学海洋科学部
-
今村 正裕
電力中央研究所我孫子研究所環境科学部
-
松村 剛
東京水産大学大学院水産学研究科資源育成学専攻:愛知県栽培漁業センター
-
今村 正裕
電力中央研 環境科研
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