術後イレウスの発症と日常生活との関連性に関する研究
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概要
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この研究の目的は,術後イレウス発症に関連する要因を調査し,さらに術後イレウス発症予防にかかわる看護の方向性を検討することである。開腹術後にイレウスを発症した58例,延べ65件を対象に面接調査を行った。結果は以下の通りである。イレウス発症には,「過食」「疲労・過労」「便秘」「心配」「冷え」などが影響していた。「疲労・過労」は初めてイレウスを発症した者に多かった。「行事・旅行」は,「疲労」「過食」を伴い,発症につながる可能性が高いと考えられた。半数以上の者に複数の要因が重なっていた。以上から,イレウス発症には,「過食」が最も影響すること,また要因が複雑に絡み合っていることが示唆された。看護のかかわりとしては,適切な時期に,個々の生活背景を考慮した生活指導が必要と考える。
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