54.地震防災教育教材の早期普及に向けて(その2) : ローエンドパーソナルコンピユータによる地震防災学習ソフトウェアの開発の試み

概要

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1995年1月に発生した阪神・淡路大震災により日本国内ではかつてないほど地震防災に関する意識の高揚がみられた。このような社会的状況を鑑み、筆者らがこれまで開発してきた地震防災学習ソフトウェアをベースに現在の小・中学校や一般家庭におけるパーソナルコンピュータ等のハードウェア環境を考慮に入れて地震防災学習ソフトウェアを早期に多く普及させることを考えた。その第一段として、1994年に一般家庭でも利用できるように近年著しく普及してきた次世代ゲーム機やMS-WindowsのようなGUI(グラフィックユーザーインターフェイス)を実装したパーソナルコンピュータで利用可能なソフトの開発を行った。しかしながら、小・中学校で稼働中のパーソナルコンピュータに着目してみると、その多くがGUIが実装される前に設置された16ピットクラスのパーソナルコンピュータであり、これまで開発してきたソフトが利用できないという問題をいまだ解決できていない。そこで、本研究はこのようにCPUやグラフィック表示、メモリ等のハードウェアスペックの低いパーソナルコンピュータでも動作する地震防災学習ソフトウェア「QuakeBustersCOMPACT」の開発を行った。さらに、従来の地震防災学習ソフトウェアでは、その評価を行うために、アンケートを配布し、そこから得られた回答により調査を行ってきた。しかしながら、この方法ではアンケートの配布、回収に手間を要すことやくり返し長期に渡って調査ができない等の問題があった。そこで、学習者に学習を行わせるこれまでのカリキュラムに加えて、教師等の学習ソフトの管理者が学習者の学習状況や知識の変化を把握するために学習者のデータの自動保存や閲覧する機能をQuakeBusters COMPACTに設けた。

54.地震防災教育教材の早期普及に向けて(その2) : ローエンドパーソナルコンピユータによる地震防災学習ソフトウェアの開発の試み

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