色素米の調理に関する基礎的研究 : 赤米を混合した米飯の調理性と食味について
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概要
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精白米に対する未搗精の赤米の混合割合を5、10、20、30%、加水比を1.5、1.6、1.8、2.0倍として炊飯したときの混合米飯について官能検査および物性測定を行った。官能検査の結果、赤米5%、10%混合米飯では、加水比1.6倍が最も好まれ、加水比2.0倍が最も好まれなかった(p<0.05)。また、加水比を1.6倍と一定にしたときの混合米飯では、5%>10%>20%>30%の順に、混合割合が少ないものほど有意に好まれた(p<0.01)。混合米飯を構成する赤米、白米の個々について物性測定した結果、官能的に最も好まれた赤米5%の混合米飯では赤米の方が白米よりも硬く、両者の開きは大であった。また赤米、白米ともに加水比の増加とともにやわらかさを増した。一方粘りについては、赤米の方が白米よりも小さかったが、両者間には硬さほどの大きな開きはなかった。さらに加水比の増加とともに赤米の粘りが増し、両者はほとんど重なるほどの近似した値を示した。
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