燃料電池用SAWメタノールセンサの開発

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概要

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メタノール燃料電池に必要なメタノールの濃度を測定するSAWセンサについて述べる。メタノールの誘電率は、濃度と温度に大きく依存する。メタノール溶液の誘電率を測定するため、キャビティーの表面が電気的に開放されたものと短絡された二つのSAW共振器を用いた。増幅器とこのSAW共振器により発振器を構成し、液体を二つの共振器のキャビティーに流し、発振周波数の差を測定した。周波数差は、メタノール溶液の誘電率に比例して変化し、濃度の測定が可能であった。また、SAW共振器を用いることにより、より安定化され、再現性も良いことを実験的に示した。次に、液体のフローセルとSAWセンサによるセンシングシステムを提案し、このシステムにより、メタノールの濃度をリアルタイムで、温度に依存せず、再現性よく測定できること示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2008-07-18

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