ドイツ-旧東ドイツ地区・チューリンゲン邦における初等科学教育の変遷

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概要

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本研究は、旧東ドイツ地区のチューリンゲン邦に焦点を当て、いわゆる西ドイツ化の中、学習指導の手引き(1991)、暫定学習指導要領(1993)、学習指導要領(1999)などによって、初等科学教育の変遷を明らかにした。国語の中の「郷土科」から独立教科「郷土及び事象科」の中への変化があり、また、内容項目や内容の取扱いにおける変化があるに拘わらず、旧東ドイツ地区のチューリンゲン邦における初等科学教育は劇的な変遷を遂げているとは言い難い。この背景としては以下のことが、考えられる。まず、かつて東・西ドイツに分かれていた時代におけるそれぞれの初等科学教育が共通性を有していたことである。次に、旧東ドイツ時代から実際に授業を担当していた教師からのアンケート結果を汲み取ってきたことである。更に、ドイツ統一(1990)が東ドイツ科学教育への批判を伴っていなかったことである。
日本理科教育学会の論文
2004-05-17

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