しなやかな心と体の育成をめざして : 体を動かす喜びを引き出す協同的な活動
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概要
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そもそも幼児は、できるようになった運動機能を使って遊ぶものである。立てるようになれば立つことを繰り返し、歩けるようになれば何度も歩こうとする。日々の保育の中でも、幼児が自ら心を動かしてとりくんでいる時にこそ、生き生きしながら、その体の動きを自分のものにしていくものである。幼児期は、生活や遊びの中で総合的に様々な「動き」を獲得しながら運動機能を伸ばしていき、幼児の生活そのものが「動き」の獲得の連続であり、生活や遊びの中で自然と様々な「動き」を獲得していくものである。だから、幼稚園においてもそのときに獲得しようとしている運動機能を存分に使えるような適切な環境を準備することが、幼児が「動き」を獲得していく手助けのひとつになると考える。しかし、幼児が生活している現代は「動き」そのものが少ない生活であり、生活や遊びの中で「動き」を獲得する機会は以前に比べ、相当減ってきている。このような幼児の実態では以前と同じように環境を整えても、幼児が自ら心を動かして様々な「動き」を獲得していくのは難しいと考える。だからこそ教師は、幼児の発達をとらえながら様々な方法で幼児の「動き」を誘発し、幼児が喜んで「動き」を獲得していけるようにしなければならないと考え、この主題を設定した。
- 宇都宮大学の論文
- 2007-07-01
著者
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小林 功
宇都宮大学教育学部
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五十嵐 市郎
宇都宮大学教育学部付属幼稚園
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前原 由紀
宇都宮大学教育学部附属幼稚園
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高柳 恭子
宇都宮大学教育学部附属幼稚園
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岩渕 千鶴子
宇都宮大学教育学部附属幼稚園
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稲川 知美
宇都宮大学教育学部附属幼稚園
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星野 さやか
宇都宮大学教育学部附属幼稚園
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五十嵐 市郎
宇都宮大学教育学部附属幼稚園
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- 協同性を育む保育実践の構造と展開 : 保育者による語り(物語り)を通して
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