頸動脈硬化病変と生活習慣との関連性について : 過疎化、高齢化率の進んだ一地域、新見市千屋地区住民を対象として

概要

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健康長寿、QOLの向上は私たち誰もが持つ願望であり、健康日本21で示すように生活習慣病対策は個々人にとって重要な課題である。岡山県の山間、過疎地域の50歳から70歳の住民80名の希望対象者に頸動脈エコー検査を実施し、同時にライフスタイルチェックを行った。受検者76名(男性22名、女性54名)の平均年齢は男性63.1歳、女性62.2歳であった。男女別のライフスタイルチェックでは、日常生活活動、食生活習慣、休養習慣ともに女性の得点取得率が高く、運動習慣の男女平均取得率は7.5%と最も低かった(有意差なし)。頸動脈エコー検査結果は正常範囲群28名、軽度所見あり群41名、中等度以上の所見あり群7名(うち高血圧治療中3名)であった。頸動脈エコー検査結果からライフスタイルチェックをみると、正常範囲群と比較し中等度以上の所見あり群の平均得点取得率が高かった項目は、日常生活活動、食生活習慣、ライフスタイルチェックの合計点であり、中等度以上の所見あり群の方が生活習慣に関しては普段から十分注意していることが示唆された。
新見公立短期大学の論文