地域看護学専攻科学生の特徴を捉えた公衆衛生看護研究指導に向けて : 「地域高齢者保健」に関するテーマ選定の動機から
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概要
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地域看護学専攻科学生の「地域高齢者保健」に関する研究テーマ選定に至る動機を明らかにし、今後の研究指導に向けた示唆を得るために、第1期生から第4期生の62編の論文から「地域高齢者保健」をテーマにした20編の研究論文を抽出し分析した。その内訳は、臨床経験を持つ社会人学生の9編(45.0%)、A短期大学看護学科現役入学学生の8編(40.0%)、他学専門学校・短大の入学学生の3編(15.0%)であった。社会人学生の9編全てが臨床経験による体験が研究動機であった。現役学生は、身近な家族を通しての体験、地域看護学や老年看護学および在宅看護論の授業・実習体験、先輩の研究を参考にしたもの、看護学科からの継続研究によるものであった。社会人学生、現役学生共に高齢者を取り巻く制度の変化や動きに関心を持ちながら研究テーマを選定していた。今後も学生が社会の動きに関心が持てる働きかけが重要であり、学生の感じた問題意識を研究テーマに転化する上で文献やディスカッションを通し、理論的整理をしていく必要性と社会人学生、現役学生それぞれの特性を活かした研究指導が大切であることが示唆された。
- 新見公立短期大学の論文
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