要介護(支援)認定を受けた高齢者の他者への提供サポートが他者貢献感および生活満足感に与える影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要介護(支援)認定を受けた高齢者が他者に提供サポートを行なうことによる他者貢献感と生活満足感の関連を明らかにすることを目的に介護支援専門員38名による面接聞き取り調査を実施した。対象は、B市要介護(支援)認定者全数2,129名の内、介護保険サービス利用者1,553名から施設入所者494名と認知症の者を除き、調査回答可能な者331名とした。要介護(支援)認定を受けた高齢者は、その年齢やADL得点に影響されず、他者に手段的・交流的・評価的サポートを行うことで他者貢献感が高まった。さらに他者貢献感は年齢やADL得点を超えて生活満足感を高めることが明らかになった。このことより要介護(支援)認定を受けた高齢者の生活満足感を高めるために、個々のADLや生活機能をアセスメントすると同時に、社会的役割の継続のために他者への提供サポートに着目したアプローチの必要性が示唆された。
著者
関連論文
- P2092 「Body-Talk」によるリラクセーション効果に関する検討 : 実施前後の観察より(一般演題:ポスター,地方の時代の産業保健,第79回日本産業衛生学会)
- 短大教職員及び市役所事務系職員の仕事のストレス
- 在宅高齢者におけるソーシャルサポート授受尺度の開発
- 要介護(支援)認定を受けた高齢者の他者への提供サポートが他者貢献感および生活満足感に与える影響
- 地域保健指導論・保健指導特論における教育的課題 : 「難病保健」「障害者(児)保健」に関する実習と授業からの学生の学び
- 地域看護学専攻科学生の特徴を捉えた公衆衛生看護研究指導に向けて : 「地域高齢者保健」に関するテーマ選定の動機から
- 公衆衛生看護学実習における学生の学びと教育的課題--保健師基礎教育修了時の必須能力から捉える
- 公衆衛生看護学実習2における学生の学びと今後の課題--地域看護学専攻科学生の実習総括レポートの分析より
- 保健師学生が地域に出向いて行う疫学調査の学習効果と課題
- 保健師教育における健康教育論の学習実態と今後の課題--健康教育実施後の学びを通して
- 保健師学生の健康教育実習の学びと今後の実習のあり方
- 産業看護の国際交流--岡山県における体験を基にして
- 頸動脈硬化病変と生活習慣との関連性について : 過疎化、高齢化率の進んだ一地域、新見市千屋地区住民を対象として
- 公的介護保険制度の未利用者の状況 : A郡O町の調査から
- 保健師基礎教育の立場から (特集 対人援助技術を磨く)
- 保健師学生の公衆衛生看護研究指導に関する指導方法の評価
- 公衆衛生看護学実習2における学生の自己評価から捉える教育上の課題
- ケアマネジメントの見直しから地域包括ケアへ (特集 私が考える介護保険制度とは)
- 地域看護学専攻科学生の高齢者支援への教育上の課題--高齢者の望ましい暮らしとその支援をテーマに