看護職員の職業性ストレスの変化 : 職場環境改善の評価の試み
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概要
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看護職はストレスが強い職業の一つに挙げられており、看護職員に対するメンタルヘルスケアは重要である。2008年2月、職業性ストレス簡易調査票を用いて岡山市内のA病院の看護職員200名を対象に職業性ストレスの2回目の調査を行った。職業性ストレスのうち14項目の得点の平均を女性素点換算表の全国平均および2006年12月の結果と比較したところ、9項目で改善がみられた。ストレス因子では仕事のコントロール度、活気および疲労感は改善していたが、対人ストレスは多くなっていた。部署別比較では、仕事の量的負担、質的負担、コントロール度、上司のサポート、同僚のサポートはほとんどの部署で改善がみられた。ストレス判定図では、総合健康リスクは9部署のうち5部署が改善していた。これらは2006年12月の調査後、病院が取り組んだ(1)看護助手の新たな配置、(2)専門性が高められるように業務内容を改善したこと、(3)病院機能評価受審に向けて医療チームの支援が増大したことなどの、職場環境改善の成果と考えられる。
著者
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福岡 悦子
新見公立短期大学
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植田 恵子
独立行政法人労働者健康福祉機構岡山労災病院
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川口 明美
独立行政法人労働者健康福祉機構岡山労災病院
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三村 三子
独立行政法人労働者健康福祉機構岡山労災病院
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三村 三子
元独立行政法人労働者健康福祉機構岡山労災病院
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福岡 悦子
新見公立短期大学地域看護学専攻科
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三村 三子
新見公立短期大学 地域看護学専攻科
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福岡 悦子
新見公立短大
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