土壌変形計測に関する研究 : シリンダ内土壌のビーズグリッドによる変形計測

概要

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車輪の通過のような人為的荷重によって引き起こされる土壌踏圧の研究の一環として,土壌変形量を数値化することを目標に,土壌変形量の計測を可能としたシリンダと土壌変形量計測装置を開発し,実験と解析を行った。実験では,土壌変形の数値化のために土壌中に設置するナイロン糸にビーズを通したグリッドを試作供試した。グリッドをシリンダ内の土壌に等間隔(20mm)に設置し,変形を加える。次にグリッドを露出させ,土壌変形で生じるグリッドの変位量を土壌変形量とする計測法を確立した。また,直径160mmの円形板と160mm×150mmの矩形板の載荷板を用い,中央部土壌表面から下方へ30mm変形させ,計測,解析した。両載荷板による中央部垂直変形量は全体的に同じ変形傾向を示した。また,土壌表面から30mmと210mmの間は矩形板による変形量が多いことが分かった。両載荷板による横方向の変形量では,シリンダの中心部で大きな変形が見られなかった。そのほかの場所ではシリンダの外側へ変位するという同じ変形傾向を示し,土壌表面から70mmと110mmの間に大きな変形量を示した。また,土壌表面から70mm付近では円形板による変形量が矩形板より多いことが分かった。
帯広畜産大学の論文
1999-06-30