搾乳機用パルセータ真空圧記録計の研究

概要

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1.搾乳機真空系の保守管理用計器の1つとして,小型真空圧記録計(パルセータレコーダ)を試作実験し,その特性を求めた。2.記録計の受圧部は2素子で,ベロー・スプリングを用い,その真空系に流量絞り装置を設けた。記録はボールペンで行ない,記録紙送りは交流100Vで駆動した。3.計器の追随性の実験には,正弦状真空圧,階段状真空圧,パルセータ脈動真空圧などを入力として供試した。4.受圧部をインク書ぎオシログラフに組み込んでオシロ用ペンを駆動させ,オシロ記録との比較試験を行なった。その結果,入力の振動数と振幅比との関係は,流量絞り管径1.5〜2.Ommで最良の結果が得られ,これよりも大きな管径では共振状態が大となり,これ以下の管径では制動が大き過ぎた。5.前項の実験で求めた位相遅れは,真空圧変化率の高い入力信号(階段状真空圧)の場合で,抵抗管径1.5mm以上であれば実用上許容し得る遅れ量であった。6.試作パルセータレコーダの正弦状真空圧による振動特性実験では,1.4〜1.5mmの抵抗管径の場合に最良の振幅比が得られた。抵抗管径1.4mmの場合は,振幅誤差は19cps以下で10%以内であり,位相差による遅れは0.3mm(ボールペンによる記録線の太さ)程度であった。7.以上の結果から試作パルセータレコーダは,市販パルセータの正常な真空圧波形ならびに振動数の大きい異常波形に対しても,十分な精度で記録することを知った。
帯広畜産大学の論文
1970-11-25

搾乳機用パルセータ真空圧記録計の研究

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