ヒマワリ脂溶性成分投与によるラットの脂質代謝への影響

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概要

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ヒマワリの茎・葉,花,花托,搾油種子カス中に含まれる各脂溶性成分をF344系ラットに投与した場合の血清コレステロール,肝臓および糞便の脂質に及ぼす影響について調べた。ラットは5匹1グループとして各脂溶性成分を高脂肪食に0.1%添加して,それぞれ4週間投与した。対照区は高脂肪食のみを投与したラットの血清HDL一コレステロール量は花投与区でわずかに増加した。血清総コレステロール量は,花投与区で花托および種子カス投与区と比較して有意に減少した(p<0.05)。肝臓コレステロール量では,花投与区で対照区に比べわずかに減少していた。糞排泄量は各投与区で有意な差はみられなかった。総脂質レベルは花投与区で対照区より増加していた。以上の結果より,ヒマワリの花には肝臓でのコレステロールの代謝または,空腸および回腸での脂質の吸収に影響を及ぼす因子が存在している可能性を推察した。
1994-06-28

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