第48次南極地域観測夏隊のS17航空拠点における活動報告 -日独共同航空機観測に関連して-
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概要
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本稿は,第48次南極地域観測隊夏隊が昭和基地近くの大陸氷床上のS17に滑走路を開設して行った航空機観測,及び地上での観測に関する活動報告である.S17航空拠点(以下,S17拠点)において実施したそれぞれの観測の規模や,基地運営の具体的な事柄を記載する.基地運営には拠点の開設・撤収・維持及び他の沿岸調査隊活動等の支援が含まれており,それらの情報は取りまとめて付録として添付した. ドイツのアルフレッド・ウェゲナー極地海洋研究所(AWI)と共同で行った航空機Polar2を使った日独共同航空機観測(ANTSYO-II:Antarctic Flight Mission at Syowa Region II)は,1月7日から24日にかけて飛行回数15回,総飛行時間約42時間を行った.地上観測として,気温,湿度,風向・風速,気圧などの一般的気象要素に加えて,雲底計,エアロゾル計数計,雪粒子計数計,超音波風速計,放射計による連続計測を行った.航空機観測の終了後に小型模型飛行機による大気境界層観測を試みた. 航空機に搭乗する研究者,技術者,パイロットは日本,ドイツ,スウェーデンからの9名で構成され,航空機によりケープタウン(南アフリカ共和国)からNovo基地(南極,ロシア)を経由しS17拠点に出入りした.S17拠点を維持する研究者,技術者は日本からの4名で構成され,観測船「しらせ」により往復した.
著者
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平沢 尚彦
情報・システム研究機構国立極地研究所
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原 圭一郎
福岡大学理学部地球圏科学科
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原 圭一郎
極地研
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原 圭一郎
名古屋大学太陽地球環境研究所
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原 圭一郎
極地研:(現)福岡大・理
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原 圭一郎
福岡大 理
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原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科
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原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所
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原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極
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原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球
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原 圭一郎
福岡大学理学部
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