春季〜 夏季の北極対流圏中の大気エアロゾル -組成と混合状態の空間分布-
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概要
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北極ヘイズが頻繁に出現する春季(3-4月),清浄な大気へ変化する時期(5-6月)の北極対流圏内のエアロゾル粒子の組成とその混合状態の空間分布に関して知見を得るため,日本-ドイツ共同で航空機を用いたエアロゾル観測を2000年3-4月(ASTAR 2000)と2004年5-6月(ASTAR 2004)にスバールバル諸島周辺で実施した.春季には酸性状態の硫酸粒子が主要だったのに対し,夏季に移行する時期(6月)には中性の硫酸塩粒子(おそらく(NH<下付>4</下付>)<下付>2</下付>SO<下付>4</下付>)の割合が増加していた.北極ヘイズ現象下ではススを含む粒子の割合が増加し,その多くは外部混合状態で存在していた.一方,バックグラウンド時(非北極ヘイズ時)には,スス粒子の割合は減少し,多くが硫酸(塩)粒子と内部混合した状態だった.ここでは,海塩粒子変質の鉛直変化や土壌粒子の空間分布についても報告を行う.
- 2010-12-28
著者
-
山内 恭
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
山形 定
北海道大学大学院工学研究科
-
山内 恭
国立極地研究所
-
山内 恭
極地研
-
松木 篤
金沢大学
-
岩坂 泰信
金沢大学フロンティアサイエンス機構
-
原 圭一郎
極地研
-
松木 篤
金沢大学 フロンティアサイエンス機構
-
原 圭一郎
名古屋大学太陽地球環境研究所
-
原 圭一郎
福岡大・理
-
原 圭一郎
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
松木 篤
金沢大学フロンティアサイエンス機構
-
原 圭一郎
極地研:(現)福岡大・理
-
岩坂 泰信
名古屋大学水圏科学研究所
-
HERBER Andreas
A. W. I.
-
Herber Andreas
Alfred Wegener Institute for Polar and Marine Research
-
原 圭一郎
福岡大 理
-
原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科
-
原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所
-
原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極
-
原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極
-
原 圭一郎/松木
情報・システム研究機構国立極地研究所/金沢大学フロンティアサイエンス機構/北海道大学大学院工学研究院/金沢大学フロンティアサイエンス機構/情報・システム研究機構国立極地研究所/
-
山形 定/原
北海道大学大学院工学研究院/情報・システム研究機構国立極地研究所/金沢大学フロンティアサイエンス機構
-
原 圭一郎/平沢
情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所
-
原 圭一郎/長田
情報・システム研究機構国立極地研究所/名古屋大学大学院環境学研究科/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球
-
山内 恭
国立極地研究所:総研大極域科学専攻
-
岩坂 泰信
金沢大・フロンティア
-
岩坂 泰信
金沢大学
-
岩坂 泰信
金沢大
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