顔形態特徴の日中韓比較(2) : 社会的スキルとの関連から(対面コミュニケーション-顔を中心的メディアとした)

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概要

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本研究では,社会的スキルと顔面表情との関連について日中韓で比較検討した.全32指標ある顔形態特徴について,表情の豊かさ(幸福と怒りの違い)と社会的スキルとの関連を共分散分析により調べた結果,韓国人ではスキルの高さと表情の違いにおける関連のパターンが男女で異なる部位が多いことが示された.中国人ではスキルの高さと表情の違いが関連するものの,男女で異なる部位は比較的少なく,日本人においては,スキルと表情の関連があまり示されなかった.また,社会的スキルの判別分析においては,日本人の判別率が低いことが特徴として示され,共分散分析の結果とともに,日本人のスキルの高さが,注目度の高い顔面表情以外のチャネルで発揮されることを示唆しているといえよう.また,顔の幅に関連する部位がスキルの判別部位として重要となることや,女性に関しては目の周辺の部位がスキルの判別に重要となることが,日中韓の共通点として示唆された.
2007-09-23

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