HCS2000-7 日本人の表情に関する研究 : 一幸福、苦笑い、興味の表情分析

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概要

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これまでFACS(Ekman & Friesen, 1978)を用いて、主に静止画像を分析した様々な研究がなされてきたが、Keltner(1995)が示しているように、これらは動画像を用いず、時系列分析もできないといった方法論的な弱点がある。本研究では、幸福、苦笑い、興味の3つの表情について、FACSによりコーディングをしただけでなく、それらの動画像を用いて時系列分析を行い、各表情を比較した。その結果、幸福と苦笑いは、AUの種類が同じであるが、開始時間と持続時間に違いが見られた。幸福と興味の表情は、主要なAUが、Ekman(1992)が基本感情の基準に含めた「素早い立ち上がり」と「短い持続時間」を示し、興味が基本表情の一つであることが確認されたが、苦笑いにはそのような傾向がみられなかった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-06-09

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