日本から採集されたハゼ科の1新種Eviota masudai(アカイソハゼ)
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概要
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イソハゼ属の1新種Eviota masudaiを25個体の標本に基づいて記載した.本種はイソハゼ属の他種から以下の特徴によって区別される:体が赤い,鱗の縁辺が赤色または赤褐色を呈し体表面に網目状の模様を形成する,後頭部に暗青色を呈する円形の斑紋が1個ある,頬に赤色または赤褐色の2本の縦線があり(背方の線は眼から後方へ延長し,眼と主鰓蓋骨後縁との中間に達し,腹方の線は口の後縁から眼の後部下方に達する),胸鰭基底に2本の赤褐色の縦帯がある,第1背鰭は6棘から構成され,第2背鰭は1棘10軟条(1個体のみ9軟条)から構成される,側線鱗は23-25枚,頭部感覚系は完全,そして,雄の生殖突起が枝分かれしない.本種は本州の房総半島,三浦半島,伊豆半島,駿河湾,伊豆大島,高知県柏島,徳島県牟岐大島,愛媛県宇和島,鹿児島県大隅半島,日本海の隠岐島,小笠原諸島の兄島から採集されている.また,水中写真によって,伊豆諸島神津島,相模湾葉山,駿河湾三保,紀伊半島(和歌山県周参見・串本・南部,三重県熊野),佐渡島および奄美大島から記録されている.
- 国立科学博物館の論文
- 2006-03-27
著者
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