女子長距離ランナーの疾走速度逓減の要因 : 5000mレース中のランニングフォームから
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概要
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本研究の目的は、競技会での5000mレース中の女子長距離ランナーについて、疾走速度の高い前半と低下した後半のランニングフォームを比較し、疾走速度逓減の要因をキネマテイックな側面から明らかにすることである。対象は大学生女子長距離ランナー5名であり、全員揃って出場した競技会の5000mレースを分析した。10周目の疾走速度は2周目よりも有意に減少した。疾走速度の減少はストライドと非支持距離の減少によるものであった。ランニングフォームの変化を見ると、接地時において支持脚、特に下腿の振り戻し速度が減少し、つま先の下がった接地動作となった。これにより、ブレーキが大きくなり、疾走速度を減少させたと考えられる。また、接地時における非支持脚では膝関節角度の増大により下腿の回復が大転子からより遠い位置で行われるようになった。本研究の結果から、接地時に下腿を振り戻しながら接地できるフォームを維持することが、疾走速度の逓減を防ぐ上で重要であると考えられる。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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